大相撲どすこい研 第5回「うっちゃり」

大相撲どすこい研 第5回「うっちゃり」

『うっちゃりはなぜ消えたのか』
土俵際の逆転技、うっちゃり。番組HPでのアンケートでは、「ファンが好きな技ランキング」でTOP3に入る人気の技だ。
しかし、大鵬が全盛だった昭和30年~40年前半まで、幕内の取組みで8番目に多い技だったうっちゃりが、今や1年に一回見られるかどうかという希少な技になってしまった。
一体なぜなのか。どすこい研調査員たちは、“うっちゃりがなぜ減ってしまったのか”を調べることにした。文献を調べると、大方「ハワイ出身力士入幕による体重増加」を理由として挙げていたが、うっちゃり数の変遷を調べると、ハワイ勢が来る前から減り始めていた…。力士の大型化だけが理由なのか。そこで、うっちゃりが得意だった元力士、うっちゃりで勝ったことも負けたこともない元力士、うっちゃりを判定する側の審判や決まり手係に話を聞いていった。すると、体重の増加だけじゃない理由が、5つ、6つと浮かび上がった。
その中に、非常に面白い意見があった。競技として、より曖昧さを無くすためにルールを明確にしたことで、結果、うっちゃりが減ったのではないか、という視点。なるほど、相撲の進化がうっちゃりを無くしてきたのか。ならば仕方ない…。ん?でも待てよ、うっちゃりって、出ると館内が必ず盛り上がる、魅力的な技のはず。進化によって、それが無くなっていくのだとしたら、それは進化と言えるのか…。うーむ、わからなくなった。
「うっちゃり」を調べたら、≪相撲をどう捉えるか≫≪相撲に何を求めるか≫、我々はそこにぶち当たった。つくづく研究し甲斐のある相手である。どすこい研調査員たちの調査はこれからもつづく…。(次回は5月上旬放送予定!)

【司会】今田耕司
【スタジオゲスト】
 荒磯親方(72代横綱・稀勢の里)、松重豊(相撲をこよなく愛する俳優)、市川紗椰(相撲をこよなく愛するモデル)
【語り】阿部敦

<再放送のお知らせ>
2021年11月13日(土)午前0:37~1:27 ※金曜深夜

総合演出

上野関一朗

ディレクター

永田曉児

サブディレクター

張翔竜 

スタジオ・データ調査

海老名真有美

AD

塩川孝良

スタジオFD

畑中皓太

リモートCo担当

浦本康平

荒磯親方担当

高野 亮

プロデューサー

刀根実香子