新日本風土記「橋」

新日本風土記「橋」

国土面積に対して、日本ほど「橋」の数が多い国はないのだというから、日本は橋大国。
「橋」の語源は「端」に由来する。離れた「端」と「端」を結ぶもの-という意味で、「はしご」や「箸」も同源であるそう。つまり「橋」は、間(あいだ)をつなぐもの。理解し合えないものを融合させるもの。「ムリ」と思うものを「まあ、いいか(ともすれば、好き)」ぐらいに変えるもの。今風に言えば、多様性の象徴なのだ。
橋を渡ると、豊かになれた。
橋を渡ると、好きな人、モノ、場所に出会えた。
つまり、橋を渡れば、人生が変わる。そして、橋を渡ると、故郷に帰りたくなる。
日本列島をめぐる「橋」の物語を展開します。

<オムニバス内容>
東洋一の吊り橋として建設された福岡・北九州市の若戸大橋▽関東大震災からの復興で、隅田川に作られた多くの橋の形が違う理由は?▽静岡・三島市の日本一長い「歩行者専用吊り橋」に込めた地元パチンコ店社長の思い▽佐賀・武雄温泉の元遊郭の旅館にある「家族の太鼓橋」▽東海道屈指の橋の名所、愛知・岡崎市▽岩手・住田町の一本橋は何度も流れて▽昭和8年建造の旭川市の旭橋と戦争の記憶▽京都・嵐山の渡月橋の「十三まいり」
(佐野達也)

【語り】松たか子

<再放送のお知らせ>
2022年6月25日(土)14:30~15:29

演出&プロデューサー

佐野達也

ディレクター

武井佑吏
中村賢二

撮影

水野宏重

音声

井之上大輔