最後の講義「政治学者 姜 尚中」
「まさかこんな時代が来るとは思わなかった」と感無量の様子で語る姜尚中さん。在日として愛憎入り乱れた年月を過ごしてきた彼にとっては、韓国の文化を日本の若い世代が憧れと親愛の情を持って接し、交流を続ける今日の状況は驚愕に値するのだという。これほどに文化の力は強い。ブルース・リ―と毛沢東を同列に語りたいと姜さんが言うのは、未来の交流の核を実感しているからなのだろう。あなたは北朝鮮の人で知っている方の名前を何人あげられますか?ではベトナムでは?フィリピンでは?一人ひとりの内なるアジアを問う講義になりそうです。
(長澤智美)