食彩の王国 2019年5月の放送

食彩の王国 

春の日差しが眩しい。ランチに外へ出て、「今日はあの店のカレーにしよ!」と決めていながら、その店が休業していたらがっかりする。「じゃ、和食にするか?」と、すぐには方針転換が利かない。カレーの残像を払拭できないからだ。帰宅してカレーが重なることもある。普段は美味しいのに、食欲が進まなくて不審がられる。匂いや味の記憶は、とてもナイーブだ。若くて生活費に苦労していた頃、お世話になったY野屋の牛丼。今でも、たまに食べたくなることがある。かつては、街に必ず安い定食屋があった。メニューが豊富で、家庭料理のように手軽に食欲を満たすことができた。おかずも飾り棚から選べるという、ちょっとした幸福感。今や大衆的な定食屋も、絶滅危惧種。失われて味わえないものもある。朝の寝床で遠くから聞こえた、母が菜を刻むまな板の音。台所から漂うご飯の炊ける匂いや、味噌汁の湯気。音や香りや味わいの、連綿と続く歴史。新しい元号のもとでは、どんな発展を遂げるのだろうか。食や食材の、来し方行く末が想像力を掻き立てる。
(土橋正道)

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語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ   担当ディレクター 
#778 5月 4日  アジ    ※VIVIA
#779 5月11日  初ガツオ  鴨下 満
#780 5月18日  パン    ※VIVIA
#781 5月25日  山菜    伊藤浩子

5月のテレビマンユニオン担当回は・・・

#779 初ガツオ
初夏の訪れと共に旬を迎えるのがカツオ。
「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」と言われる程、江戸中期より人々に愛されてきました。
今回は全国でも有数の漁獲高を誇る静岡県・御前崎が舞台です。御前崎産のカツオの特徴は冷凍されずに生の新鮮な状態で水揚げされること。銀座に店を構える舘野雄二朗さんにはカツオの旨さをさらに引き出す食べ方を披露していただきます。さらに地元に伝わる郷土料理や新作イタリアンも登場!
一本釣りの生のカツオしか使わない、伝統様式「手火山式」。一本ずつ手作業で作られる鰹節に秘められた職人の思いとは?伝統を守り抜く人々の友情物語、必見です。
(中村朱里)

#781 山菜
10連休の今年のGW。東北の山では一斉に新芽が吹き出します。
雪解けから春の訪れと共に生える山菜は春から初夏にかけて最盛期です。
タラの芽、コゴミ、ワラビ、山ウド、フキ…山菜は煮てよし、焼いてよし、揚げてよし、漬けてよし。天ぷら、おひたし、油炒めなど、様々な料理で楽しめます。山菜の独特のほろ苦さととろとろした粘りもたまりません。とれたての山の恵みは、私たちに活力を与えてくれます。春を迎えた東北から、”山の幸”の物語をお届けします。
(二階堂茜)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプロデューサー

平田早季

ディレクター

鴨下 満  植田裕久 河野あや子
田中由美  橋村知曉 橋本 倫 
徳丸あす香 土井晴美 伊藤浩子
島越翔平

アドバイサー

吉田夕日

アシスタントディレクター

島越翔平 中村朱里 二階堂茜