
18年目の「ガッツ」
「食彩の王国」は、この10月から放送18年目に入った。語りに薬師丸ひろ子さんというカリスマを戴いて、すっかり土曜あさの番組として定着した感がある。番組を支えてくださっている視聴者や関係者に、心からの感謝を捧げたい。私事だが、いつの間にか古希を迎えた。本来は数え年で祝うものだが、1年でも先に延ばしたいという思いで、今年と言い張ったのだ。家族や友人、仕事仲間にも祝ってもらって嬉しい限りだが、「思えば遠くへきたもんだ」(中原中也 頑是ない歌より)という感慨もある。幸いなことにクリエイターには定年はない。才能と組織力が上回る間は、何するものぞというガッツもある。仲間と共に切り拓いて来た道を、後進に手渡していく準備もしなければなるまい。まだまだ、前を向いて突っ走ろう。アクセルとブレーキを踏み間違えてコンビニに突っ込むようなことがないことを祈って。
(土橋正道)
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