食彩の王国 2022年6月の放送

食彩の王国 2022年6月の放送

「欧州のパンかご」
ウクライナでは、中継の最中にも爆弾が落ち、行き場を失った民衆が絶望に包まれている。切なくて見るに堪えないが、その向こうでロケット弾のスイッチを押すのは、ゲーム世代だ。リセットが効かない現実には、実感が湧かないのだろう。しかし、これは戦争を知らない我々が、初めて同時進行で目にする戦争の地獄絵だ。攻撃される側の映像ばかり見ていれば、どんな大義があろうと、悪いのはロシアだと世界中に植え付けられる。ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ロシアは我々の国や人々だけでなく、自由に生きる権利を攻撃している」と、西側全体に対する戦争だと主張している。そのウクライナは「欧州のパンかご」と呼ばれ、大麦、小麦、トウモロコシ、ヒマワリなどを育む豊かな穀倉地帯だ。そこが戦車で踏みにじられ、チョルノービル(チェルノブイリ)では放射能のチリが舞い上がる。ロシアは資源大国だ。自由社会が経済的に包囲すれば、同時に自分たちの首も絞める。世界はつながっているのだ。「食彩の王国」も他人事ではいられない。
(土橋正道)

DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A. テーマ    担当ディレクター 
#932 6月 4日 上州地鶏    ※テレビ朝日映像
#933 6月11日 江戸前あさり  永田曉児
#934 6月18日 カレー     ※テレビ朝日映像 
#935 6月25日 小江戸黒豚   植田裕久 

#933 江戸前あさり
キラキラと色鮮やかに輝く、潮干狩りでもおなじみのあさり。味が濃く、出汁がよく出る江戸前あさりは、古くから江戸っ子に愛されてきました。しかし漁獲量が年々減少。近年ではほぼゼロに…そこで千葉県・船橋の漁師たちが立ち上がりました!あさりを復活させるための鍵は砂利!?
あさりがようやく増え始めた頃に訪れた大型台風の被害…様々な困難を乗り越え、復活に挑みます。
漁師たちの噂を聞き、船橋を訪れたイタリアンの匠・日髙シェフは江戸前あさりの新作に挑戦!
船橋の郷土料理からヒントを得たイタリアンは必見です!   
(菰田)

#935 小江戸黒豚
もうすぐ夏到来!タンパク質やビタミンが豊富で暑い夏にスタミナをつけてくれる「小江戸黒豚」が今回の主役です。
舞台は埼玉・川越。江戸時代には養蚕が盛んで、桑畑の堆肥を得るため養豚も行われてきました。
埼玉には彩北ポークや彩の国黒豚などの銘柄豚がありますが「小江戸黒豚」は30年程前にブランド化されたニューフェイス。生産者は大野農場を営む2代目の大野賢司さん。様々な試行錯誤を重ねてオリジナル飼料を生み出し、肉質の良い豚が育つようになりました。
賢司さんの次女・由美子さんと結婚した日本料理の匠・佐藤智也さんが、6月に誕生日を迎える賢司さんに敬意を表して新作料理2品に挑戦します!
(徐)

プロデューサー

土橋正道

制作進行

平田早季

ディレクター

植田裕久  島越翔平 
河原剛   橋村知曉  
鴨下満   土井晴美
河野あや子 田中由美 
橋本倫   永田曉児

アシスタントディレクター

菰田ゆり乃 徐子豪

音響効果

山﨑恵美