食彩の王国 2022年10月の放送

食彩の王国 2022年10月の放送

「放送20年目に突入!そしてこれから・・・」
この10月で、「食彩の王国」が放送20年目に入った。初回から語りを担当している薬師丸ひろ子さん、また、関係各位に心からお礼を申し上げたい。ありがたいことに、番組の立ち上げから関わり、そのままずっと継続したプロデューサーは業界でも数少ない。“食材から見る日本人論”のつもりで始めたが、長い間に表現方法は進化し、気負っていた部分は通奏低音のように流れている。時代の変化に即応しないと、レギュラー番組は長続きしない。当然、機を見るに敏という側面も必要だが、番組コンセプトを守る哲学とでもいうような、変わらぬ信念が大切だ。テレビは”今“なので、頑固ではあっても、依怙地にはならない柔軟性が求められる。現在仕事は「食彩の王国」だけに絞った上、テレビ朝日映像と2社で制作しているので、隔週の担当になる。したがって、時間的にも余裕が生まれた。自分では信じられないが、もう72歳なので、この先クリエーターとして何ができるのか考えて行きたい。
(土橋正道)

DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.テーマ     担当ディレクター 
#949 10月 1日 里川かぼちゃ  島越翔平
#950 10月 8日 梅山豚     ※テレビ朝日映像
#951 10月15日 福王しいたけ  島越翔平 
#952 10月22日 伊勢海老    ※テレビ朝日映像
#953 10月29日 サツマイモ   植田裕久 

#949 里川かぼちゃ
秋を彩る食材といえば…かぼちゃです。今回は、イタリアンの達人・鈴木シェフも注目している茨城県常陸太田市の里川かぼちゃにスポットを当てます。在来種である里川かぼちゃは、西洋かぼちゃの推奨により姿を消してしまいます。そんな時、復活に立ち上がったのが、地元で生まれ育った荷見誠さん。すぐに交雑してしまうかぼちゃを育てるのは、苦悩の連続…思い出の味を復活させたいと試行錯誤する荷見さんの奮闘を紹介します。   
(菰田)

#951 福王しいたけ
今回の主役は、山の滋養を一身に受けて育ったしいたけです。茨城県笠間市で福王しいたけを作り上げたのは田村仁久郎さんです。作るポイントは菌床だそうで、米糠やおがくず、小麦粉を使って菌床を作ることで大きく肉厚なものを育てることができるのです。田村さんはしいたけを作る後継者がいないことで頭を悩ませていました。菌を入れる時期に入院してしまった田村さんはもう限界に。そんな時、助けてくれた人は?          
(徐)

#953 サツマイモ
ホクホク甘い“さつまいも”が今回の主役です。ミシュランにも選ばれた「割烹 すずき」で使われるさつまいもは、茨城県鉾田市にある「鹿吉」のシルクスイート。鹿吉の3代目・吉田喜一さんは、薄皮で傷つきやすいシルクスイートに悩まされます…そこで取り入れたのが“キュアリング”という熟成法!さらに、苦労して育てたさつまいもを、より多く食卓に届けたいと加工品を作ることに。
さつまいもに賭ける3代目の情熱とは?                      
(菰田)


プロデューサー

土橋正道

制作進行

平田早季

ディレクター

植田裕久 島越翔平 
河原剛  鴨下満 
土井晴美 河野あや子 
田中由美 橋本倫 
橋村知曉

アシスタントディレクター

菰田ゆり乃 徐子豪

音響効果

山﨑恵美