地域を元気にするスポーツを描く「スポヂカラ！」。今回は熊本出身の大関・正代（しょうだい）。 昨年の9月場所で初優勝。長い大相撲の歴史で熊本出身の賜杯第1号だった。ところが、これまで熊本の力士が優勝できなかったのは、角界七不思議のひとつともいわれたそう。というのも正代の熊本は元々相撲が盛んで、江戸時代には「不知火」という横綱を2人輩出。現在も県内各地に相撲道場があるのだ。しかし今の大相撲が始まった20世紀以降、優勝は正代が初めてだった。だからこそ正代の躍進に地元は歓喜した。5年前に熊本地震が起こり、昨年は豪雨被害に見舞われた熊本県民にとって正代の活躍は“希望”そのものだ。全力で応援し、全身で一喜一憂し、正代に“夢”を託す姿を、宇都ディレクターが描き出す。
（國分禎雄）