遠くへ行きたい 2019年4月の放送
50歳を過ぎて、自分の判断で物事を進めていく局面が増えた。「自分のこの判断で間違っていないのか?」って迷うよ、正直。と弱音を口にした私に、友人のカメラマンがしてくれたアドバイスは「もう自分のやり方っていうのを定めるのよ」だった。いやいや、だから、その自分のやり方が正しいのかどうかがさぁ…、と堂々巡りに陥りそうな私を、いつも支えてくれる言葉がある。右は、永 六輔さんと行った最後の旅で見つけた絵はがき。京都の陶工 河合寬次郎の言葉。左は、その永さんがいつも言っていたこと。この素晴らしい言葉たちが私の日々の仕事を、そして半年後に迎える「遠くへ行きたい」放送開始50周年への道を照らしてくれている。
(森明子)