遠くへ行きたい 2019年11月の放送
放送が50年目に入りました。以前、何周年記念という時に折に触れて番組の成立ちを書いてきましたが、放送時間帯が変わっても番組の作り方を時流に合わせて変化させながらも、その“根っ子”は変わりませんので、改めて…
1970年大阪万博の終了と共に、当時の国鉄が民族大移動と言われたこの大勢の列車利用者を確保するために「美しい日本と私・ディスカバージャパン」というキャンペーンを立ち上げました。当時の旅は有名観光地への団体旅行が主流、これを“名もない日本のどこかへ一人旅”という内容の大胆なポスターやCMで人々を旅に誘い、「遠くへ行きたい」がテレビ番組での役割を担ったのです。爾来50年、ひとりの旅人が列車の旅でめぐり逢う「日本の風景、日本人の生活、日本人の食」を番組にしています。これからも番組を通して皆さんの日本を見つけてください。
ちなみに、50年目の旅先は愛媛県松山。番組開始の半年後から旅人として日本を歩いた故伊丹十三さんゆかりの土地、49年前の映像もさらりと登場するところがディスカバー「遠くへ行きたい」です。
(GP 村田 亨)