テレビマンユニオン 2025新人採用 | TV MAN UNION RECRUIT2024
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橋本 麻未

アシスタント・ディレクター 橋本 麻未

2018年、テレビマンユニオン参加。原稿執筆時は、NHK「サラメシ」AD。
その後の担当番組:
【AD】 Abema「白雪とオオカミくんには騙されない」、Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」
【ディレクター】 ABC「最初と最後にはワケがある」(特番)、NHK「トラブル救済!まさかのゾゾゾ」(特番)、テレビ東京「夢のオーディションバラエティー DreamerZ」(レギュラー)、NETFLIX「オオカミちゃんには騙されない」(全12話)、MBS「ニホンゴ映像社」(特番)、BSフジ「おいしい記憶きかせてください」(レギュラー) 等


悩みつづける

私は、就職活動なるものがとても嫌いでした。
生まれて初めてエントリーシートなるものを書いた日の翌朝、鏡を見ると全身に蕁麻疹が出来ていたときはビックリしました。たぶんあの頃は、「いい人間だと思われなきゃ」という強迫観念でいっぱいになって、スーツでカチカチになって、ものすごく疲れていたんだと思います。
そんな就活期の夜、これは本当に本当のことなのですが、テレビマンユニオンの採用HPを開いて、当時の「メンバーの声」を読んだ私は部屋でひとり、ワァーッと号泣してしまったのです。自分でもちょっと引きました。

だれのどの言葉に感動したというわけではないのですが、ただそこにあったのはどれも、生身の人間の言葉でした。それまで出会ってきた、つるんとした綺麗なお仕事紹介とちがって、読むたび心のいろんな部分に引っかかるような感じがして、「あーよかったそうだよね人ってそんなに皆つるんと生きてないよね!!」とタガが外れたように泣きじゃくりました。
もしかしたらこの会社でなら、自分の中に確かにある弱さ暗さ、歪みなんかも、ないものにしなくていいんじゃないか。そういうのを無視されないで、見てもらえるんじゃないか。

実際、テレビマンユニオンで働き始めて、あのとき感じたことは間違ってなかったなと思います。どんな自分も、自分である以上は隠す必要なんてない。むしろ、逃げも隠れもできない、させてもらえない。
実は今まさにそのことで、どうしようもなく苦しんでいるところです。
所属している番組でちょっとした短いコーナーを何度か担当させていただいているのですが、いつまた全身蕁麻疹が出てもおかしくないくらい毎回ドン詰まります。
一般の方から番組宛に寄せられた投稿写真を紹介するというたった2分のコーナー。そこに、自分が何をどう面白がれるか、いかに想像を広げられるか、いつも世界をどんなふうに見ているかがギュッと集約されて露になってしまうのです。こわいことです。
自分のまんまで勝負できる可能性を感じて入社しましたが、そこで気づいたのは、その分うまくいかないときは自分という存在ごと塵と化すような絶望的な気分になるということです。こんなんでテレビの仕事をする資格があるんだろうかと弱気になってしまうことも多々あります。
だけどそんなこと聞いたところで資格試験があるわけでも勿論ないし、ましてやこの会社には人事部さえありません。決めるのはいつも自分。

ものすごく悩ましいですが、ものすごく贅沢な悩みです。
なんだかんだでこういう悩み方ができる環境を求めていたのだと思います。

テレビマンユニオンは自分の頭で悩む権利を与えてくれます。そういうの嫌いじゃないよって人は、ぜひエントリーしてみてください!


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