番組には視聴者の皆さんからたくさんのお便りをいただきます。ほんとうにありがとうございます。リクエストとともに書き添えられた童謡唱歌にまつわる思い出の数々。子供の頃の思い出。両親や兄弟、友達との思い出。恩師との思い出もあります。その綴られた丁寧な手書きの文字から、書かれた思い出がその方にとっていかに大切なものかが感じられます。そして、これは最近気づいたのですが、その思い出の数々は、私たち日本人の昭和１００年の暮らしがどのようなものだったかを伝える、ほかに類を見ないほどの生き生きとした貴重な資料になっているのです。戦争前も戦争中も、そして戦後も、人々がひたむきに幸せを求めている姿、その美しさに溢れているのです。読みながら涙がでそうになります。ぜひ番組をご覧ください。お便りを小宮悦子さんの朗読で紹介しています。
（中村哲夫）