
会話の糸口が天気の話からコロナになって3年目になる。
友人と気兼ねなく食事もできず、ライブやイベントも行きづらい、ロケも思うように出られないと、鬱々とする日々。
番組で取材させてもらう、神楽坂にあるカジュアルフレンチのお店で打ち合わせをした時のこと。
コロナの影響についての話になると「コロナのせいにしたくないんです。雨でも雪でもそのせいにしたらキリがない。売り上げが落ちたら自分のせいなんだと思います。」とオーナーシェフ。コロナ前はいわゆる予約の取れない店、今は1ヶ月ごとの予約と当日空きがあればOKに、「新規のお客さんが増えたし、個人の予定も立てやすくなった。」と続く。相談して決めた追加メニューも「今後の定番にするつもりで考えないと引き受ける意味がない。」と一貫して前向き。普段の私だったらここでお腹いっぱいになってしまうけれど、この日はその場で直近の空いている日を予約して帰った。
<追記>3日後に再訪。頼んだ5品全てが染み入る美味しさで、食べ終わってしまう寂しさを感じるほどだった。
(城後真紀)