食彩の王国 2022年3月の放送

食彩の王国 2022年3月の放送

持続可能な世界へ向けて
安心、安全、持続可能が、合言葉のような今日この頃。猛威を振るうコロナ禍や温暖化など、地球規模での対応を迫られている。それらの社会問題では、各国の利害を超えた取り組みが急務になっている。日本のように少子高齢化が心配される国もあるが、世界的にみれば人口増加はさらに進み、2050年には90億人を超えるという試算もある。食料の安定供給も待ったなしだ。そこで、大豆ミートのような代替肉の開発も進んでいるが、農業では若い世代が、循環型農業、有機農法、地産地消を推進して、環境に配慮した取り組みを始めている。また、漁業でも、サケマスの孵化放流事業は明治の初期から始まっており、漁具を工夫して根こそぎ獲らないことによる資源保護、環境に配慮した魚の養殖の開発も進んでいる。「食彩の王国」では、そのような現状をいち早く取り上げて来た。食文化を守るという精神を大切にしながら、これからも、「食」の現場で知恵を絞る人々の活動と共に歩んで行きたい。
(土橋正道)

DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A. テーマ    担当ディレクター 
#919 3月 5日 マダコ     植田裕久
#920 3月12日 ゆば      ※テレビ朝日映像
#921 3月19日 ヤリイカ    北條薫 
#922 3月26日 銚子しょうゆ  ※テレビ朝日映像

#919 マダコ
菜の花咲き誇る初春の房総半島で旬を迎えるのはユーモラスな海の幸「マダコ」です。この地域で獲れるマダコは、珍しい“渡りダコ”。外房の海を渡ってくるので、足が太くて美味しいと評判です。マダコは地元でも引っ張りダコ!朝市にはマダコを食べようと行列に並ぶ人々が絶えません。
今回は、千葉県いすみ市を舞台に、40年間、懸命にマダコ漁を続けてきた漁師とその家族の奮闘、そして故郷の食を盛り上げたいと踏ん張る若きフレンチの匠の活躍に迫ります。また、春だからこそ味わえる様々なマダコの料理、どうぞご堪能ください。
(金志修)

#921 ヤリイカ
今回取り上げるのはヤリイカ。別名・冬イカとも呼ばれ、柔らかく、甘みが強いのが特徴です。茨城県・那珂湊では、まだ夜も明けない午前3時に漁に出る根本さん兄弟の姿がありました。ヤリイカ漁はスピードが命!揺れる船の上で他の魚と手早く仕分けし、温度管理した魚倉に入れて鮮度を保ちます。元々、ヒラメを中心に漁をしていた根本さん一家、2011年に東日本大震災の被害を受けました。ヤリイカ漁に転身した兄弟の苦悩とは…?
さらに、地元でもっとヤリイカを広めたいと奮闘する兄弟の元に、茨城のフレンチシェフが訪れます。ヤリイカの美味しさを存分に活かす、驚きのアイディア料理も必見です!
(菰田ゆり乃)

プロデューサー

土橋正道

制作進行

平田早季

ディレクター

植田裕久  北條薫 
土井晴美  橋村知曉  
鴨下満   島越翔平
河野あや子 田中由美 
橋本倫

アシスタントディレクター

金志修 菰田ゆり乃

音響効果

山﨑恵美