食彩の王国 2022年5月の放送

食彩の王国 2022年5月の放送

「欧州のパンかご」
ウクライナでは、中継の最中にも爆弾が落ち、行き場を失った民衆が絶望に包まれている。切なくて見るに堪えないが、その向こうでロケット弾のスイッチを押すのは、ゲーム世代だ。リセットが効かない現実には、実感が湧かないのだろう。しかし、これは戦争を知らない我々が、初めて同時進行で目にする戦争の地獄絵だ。攻撃される側の映像ばかり見ていれば、どんな大義があろうと、悪いのはロシアだと世界中に植え付けられる。ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ロシアは我々の国や人々だけでなく、自由に生きる権利を攻撃している」と、西側全体に対する戦争だと主張している。そのウクライナは「欧州のパンかご」と呼ばれ、大麦、小麦、トウモロコシ、ヒマワリなどを育む豊かな穀倉地帯だ。そこが戦車で踏みにじられ、チョルノービル(チェルノブイリ)では放射能のチリが舞い上がる。ロシアは資源大国だ。自由社会が経済的に包囲すれば、同時に自分たちの首も絞める。世界はつながっているのだ。「食彩の王国」も他人事ではいられない。
(土橋正道)

DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A. テーマ    担当ディレクター 
#928 5月 7日 湘南ハマグリ  ※テレビ朝日映像
#929 5月14日 ワサビ     植田裕久 
#930 5月21日 秩父キュウリ  ※テレビ朝日映像 
#931 5月28日 枝豆      鴨下満 

#929 ワサビ
ツーンと抜ける辛みに、爽やかな香り。新緑の季節にぴったりな食材といえば…わさびです。
ミネラルたっぷりの伏流水が流れる奥多摩は、江戸時代からわさびの名産地。しかし高齢化や土砂崩れなど、様々な問題を抱えています。そんな奥多摩わさびの窮地を救うべく、立ち上がったのが、角井仁さん、竜也さん兄弟です。どんな困難にもポジティブに、根気強く立ち向かう姿には目が離せません!
さらに兄弟の力になりたいと、現地を訪れたのは銀座・六雁の秋山シェフ。
清らかなわさび田の風景を、そのまま一皿に!一体どんな料理が登場するのでしょうか?! 
(菰田)

#931 枝豆
初夏の風物詩・枝豆。全国トップクラスの生産量を誇る千葉県・野田市の農家、荒木大輔さんを訪ねました。
「高齢化で衰退する地元の農業をどうにかしたい」という強い想いを持ち、東京の農協から脱サラして故郷に戻った荒木さん。枝豆作りのイロハを教えてくれたのは祖父の清二さんでした。試行錯誤を繰り返しながら丹精込めて育てた枝豆は地元でも大評判!荒木さんは若手のリーダーとしても地元の農業を盛り上げています。
そんな荒木さんと数年来の友人、イタリアンの髙島シェフ。次回のイベントで提供する料理を試作するため、畑を訪ねました。
枝豆の美味しさを存分に活かして、一体どんな料理に仕立てるのでしょうか?
(徐)


プロデューサー

土橋正道

制作進行

平田早季

ディレクター

植田裕久  島越翔平 
河原剛   橋村知曉  
鴨下満   土井晴美
河野あや子 田中由美 
橋本倫

アシスタントディレクター

菰田ゆり乃 徐子豪

音響効果

山﨑恵美