ズームバック×オチアイ緊急SP「“新しい戦争”のその先へ」
再放送
5月15日(日)18:00~ NHK Eテレ(福島)
出演 落合陽一
2/24、その一報が届くとLINEが即座に届いた。
「こ・こ・が・メタヴァースだ」
発信者は編集長・落合陽一。
ロシアによるウクライナ侵攻の一報は仮想空間だ仮想通貨だと前のめりになっていた僕らの“プラグ”を抜き取り、“終点ですよお客さん。降りないと撃たれるかもしれない”と突きつけてきた。
―――ひとたび戦争が起これば、メタヴァースに逃避することはできない。
コロナ禍と共にはじまった「ズームバック×オチアイ」。
2020年の夏にぼくが「こんな最悪なこと(コロナ禍)はなかなかないのでは?」と問うた時に
落合さんはこう答えていた。
「戦争よりマシです。病は克服して過去のものにできる可能性がある。でも人は戦争をやめることはない」
そして戦争が起きてしまった。
コロナ禍は100年前のスペイン風邪の流行に準えられてきたが、今度は100年前の第一次世界大戦に準うのか。
「歴史は繰り返す」しかないのか?
暗澹たる気持ちを持ちながら、最初の打合せに臨んだ時、編集長オチアイは言った。
「大丈夫。大丈夫なんです。」
何が”大丈夫”だというのか?
だが我々は知っている。オチアイがとびきりの絶望の果てにある希望を捉える人であることを。
キーワードは「大きなことば、小さなことば」「エコーチェンバーに甘えるより大切なこと」
そして、「いまこそ、柳宗悦」。
打合せで飛び出したこうした謎めいたキーワードが、フョードロフ、イーロンマスク、戦場のtiktokerなどさまざまな
「新しい戦争」のプレイヤーと共に刻一刻と変わる戦況において、どう化学反応を見せるのか?
それはきっと、いまテレビやメディアに溢れる国際政治学のキープレーヤーたちの鋭く斬り込む分析とは異なる、
しかし「今」からは逃げない、じっと深く潜るような分析となるだろう。
ズームバック×オチアイ、今回は緊急スペシャル。戦時の半歩先を考える59分です。
(阿部修英)
書籍『ズームバック×オチアイ 過去を「巨視」して未来を考える』
NHK出版 2022年1月15日発行 定価1700円+税
ディレクター
三好 雅信
中川奈津子
高村 安以
アシスタント
山本 宏明
堀内 慧悟
総合演出・P
阿部 修英
デスク
竹之内優子(NHKエンタープライズ)
プロデューサー
坂部 康二(NHKエンタープライズ)
溝上 大樹(NHKエンタープライズ)
大西 隼
制作統括
河瀬 大作(NHKエンタープライズ)
松永 真一(NHK)